V2Hと蓄電池、どちらを先に入れる?補助金と使い方から考える
EVまたはPHEVをすでに持っているならV2Hが先、持っていない・買う予定が決まっていないなら蓄電池が先、というのが基本の順序です。V2HはEVがなければ蓄電池として機能せず、国のV2H補助金は2026年8月27日到着分で受付を終えています。一方で東京都のようにV2Hへ手厚い自治体もあり、地域で結論が変わります。
- V2Hは「EVの電池を家で使う」設備なので、EVがないと蓄えられない
- 国のV2H補助(令和7年度補正)は2026年8月27日到着分で受付終了
- 東京都はV2Hに機器費+工事費の1/2(上限50万円)、太陽光とEVを併せ持つ場合は10/10(上限100万円)
- V2Hの充電出力は3kW〜11kWまで幅がある(国の対象型式一覧97型式・15社)
太陽光を入れたあと、次はV2Hか蓄電池かで止まっている——という段階の方に向けて整理します。結論から言うと、順序を決めるのはEVを持っているかどうかで、そのうえで補助金の受付状況が後押しをします。
まず、両者は何が違う?
この違いがそのまま停電時の差になります。V2Hは車が自宅にあるときだけ機能します。日中に車で出かける生活なら、日中の停電に対しては備えになりません。
EVを持っているなら、V2Hが先
すでにEV・PHEVがあるなら、大容量の電池が敷地内に置かれている状態です。V2Hを足せば、その電池を家に回せます。蓄電池を買い足すより、使える容量あたりの費用は小さくなります。
ただし国の補助金は使えるとは限りません。令和7年度補正予算のV2H補助金は、2026年8月27日到着分で受付を終了しています(予算超過による終了)。交付申請期間は9月30日までとされていましたが、その前に終わりました。
自治体は別枠です。東京都は令和8年度のV2H普及促進事業で、機器費+工事費の1/2(上限50万円)、太陽光(50kW未満)とEV/PHEVを併せて導入または既に導入している場合は10/10(上限100万円)としています。地域によって結論が変わるのはこの部分です。
EVがないなら、蓄電池が先
EVを買う予定が固まっていない段階でV2Hを入れると、設備だけが先に立ちます。蓄電池なら、太陽光の余剰を自家消費に回す効果と、停電時の備えが、その日から働きます。
補助金の面でも、蓄電池は国の制度が動いています。新築ならZEH補助の蓄電システム加算(初期実効容量1kWhあたり2万円・上限20万円/戸)、リフォームならみらいエコ住宅2026事業(96,000円/戸)が2026年9月11日時点で受付中でした。自治体の蓄電池助成は東京都が1kWhあたり10万円と大きく、地域差があります。
V2Hの機種は、どう比べる?
V2Hは国の補助金が型式ごとに交付上限額を公表しているため、公的資料で横並びにできます。令和7年度補正の対象型式一覧(令和8年8月31日更新)には15社97型式が載っており、充電出力は3kWから11kW、大半は5.9〜6kWです。
メーカー別の集計はメーカー別一覧に掲載しています。型式数が多いメーカーが優れているという意味ではなく、1機種のバリエーション展開でも型式数は増える点に注意してください。
決め方を1つにまとめると
- EV・PHEVが今ある → V2Hが先。自治体の制度を補助金DBで確認する
- EVを買う予定が具体的にある → 車の納車時期と補助金の受付期間を並べて判断する
- EVの予定がない → 蓄電池が先。国の制度が受付中かを確認する
- 日中に車で出かける生活 → 停電対策としては蓄電池の性格が近い
お住まいの地域でどちらに補助が出ているかは、補助金DBの都道府県ページで機器を絞り込んで確認できます。
分電盤と駐車位置の現地確認を先に依頼する
V2Hも蓄電池も、設置できる場所と引ける配線で選べる機種が変わります。カタログで機種を決める前に、分電盤の位置・契約アンペア・駐車位置からの配線距離を施工店に見てもらってください。現地を見ずに型番と金額を出してくる見積は、あとから追加工事費が乗る余地を残しています。
40 件(2026年7月17日〜9月11日)の投稿を集計した結果です。
停電・災害への備えに触れた投稿は40件で、満足8件に対し不満3件。導入するか迷う段階の投稿(84件)では、容量や機器の選択に関する迷いが多く見られました。
集計の全体と方法論を見る →(原文・ユーザー名・企業名は掲載していません)
よくある質問
V2Hがあれば、蓄電池は要りませんか?
EVが自宅にある時間帯だけは、V2Hが蓄電池の役割を果たします。逆に言えば、EVで外出している間は家に電気が残りません。日中に車を使う生活なら、停電時の備えとしては蓄電池と性格が違います。両方を導入する人がいるのはこのためです。
V2Hの補助金は、もう受けられませんか?
国の令和7年度補正予算分は2026年8月27日到着分で受付を終えています。ただし自治体の制度は別枠です。東京都は令和8年度のV2H普及促進事業を実施しており、事前申込の受付終了日を令和9年3月31日17時としています。お住まいの地域は補助金DBで確認してください。
V2Hの充電出力は、大きいほうがいいですか?
出力が大きいほどEVへの充電時間は短くなりますが、自宅の分電盤の容量や契約アンペアで選べる出力が変わります。国の補助対象型式一覧では3kWから11kWまでの機種が登録されており、5.9〜6kWが大半です。現地を見てもらってから決めてください。
- 01令和7年度補正予算 V2H充放電設備の導入補助金(次世代自動車振興センター)cev-pc.or.jp公式
- 02別表1 型式ごとの補助金交付上限額(V2H充放電設備・PDF)cev-pc.or.jp公式
- 03令和8年度 戸建住宅におけるV2H普及促進事業(東京都・クール・ネット東京)クール・ネット東京 東京都地球温暖化防止活動推進センター公式
- 04令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(東京都・クール・ネット東京)クール・ネット東京 東京都地球温暖化防止活動推進センター公式
- 05戸建ZEH(環境省・SII)ZEH補助金公式
補助金の額・期間・条件は年度や予算状況で変わります。申請前に上記の公式ページで最新の情報を確認してください。
本記事は国・自治体・メーカーの公開情報をもとにした一般的な情報提供です。補助金の額・期間・条件は年度と予算の状況で変わり、お住まいの自治体によっても異なります。 電気代の削減額や回収年数は、設置容量・電気の使い方・契約プラン・電力量料金の単価によって大きく変わるため、当サイトはいずれの機器についても「必ず元が取れる」とは述べません。 申請・契約の前に、必ず各公式窓口で最新の情報をご確認ください。