蓄電池の補助金は2026年にいくらもらえる?国と自治体は併用できる?
2026年9月時点で家庭用蓄電池に使える国の補助は、新築のZEH補助(初期実効容量1kWhあたり2万円・上限20万円/戸)と、リフォームのみらいエコ住宅2026事業(96,000円/戸)の2本です。経済産業省のDR家庭用蓄電池は5月29日に予算到達で終了しました。自治体はこれより大きい額のことがあり、併用の可否は制度ごとに違います。
- 国の補助は「新築か、リフォームか」でまったく別の制度になる
- 金額が大きいのは自治体側のことが多い(東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円)
- 併用は「可」「国の分を差し引いて可」「不可」の3パターンがあり、制度ごとに読む必要がある
- 受付期間が残っていても、予算に達した日に終わる(国のDR蓄電池は公募期間の途中で終了した)
訪問販売の担当者に「今なら補助金で100万円近く戻ります」と言われて、本当なのか確かめようと検索したものの、出てくるのは去年の制度の解説ばかり——という状態でこのページにたどり着く方が多いはずです。金額は制度ごとに決まっていますが、どの制度が今も生きているかは月単位で変わります。ここでは2026年9月11日に公式ページを確認した内容で整理します。
国からは、いくらもらえる?
家庭用蓄電池に対する国の補助は、住宅の状況によって入口が分かれます。
| 制度 | 対象 | 補助額 | 2026年9月11日時点 |
|---|---|---|---|
| 戸建ZEH(環境省・SII) | 新築 | 蓄電システム加算 初期実効容量1kWhあたり2万円(経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額) | 公募受付中(一般公募は12月11日17時まで) |
| みらいエコ住宅2026事業(国土交通省) | リフォーム | 蓄電池 96,000円/戸 | 受付中(予算消化率6%・2026年9月11日0時時点) |
| DR家庭用蓄電池(経産省・SII) | 既築・新築 | 初期実効容量1kWhあたり3.45万円・上限60万円 | 2026年5月29日に予算到達で公募終了 |
いちばん金額が大きかったDR家庭用蓄電池(上限60万円)は、公募期間を12月10日までとしながら5月29日に終わっています。「国の補助金で60万円」という説明を受けたら、それが今年度のものか確認してください。
ZEH補助の蓄電池加算は初期実効容量1kWhあたり2万円です。カタログに載っている定格容量ではなく、実際に使える分を見た初期実効容量で計算される点に注意してください。
自治体からは、いくらもらえる?
金額の主役はむしろ自治体側です。国の2万円/kWhに対し、東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円(DR実証に参加しない場合の上限120万円/戸)としています。
| 自治体 | 蓄電池への補助 | 受付状況(2026年9月11日確認) |
|---|---|---|
| 東京都 | 1kWhあたり10万円(上限120万円/戸、DR実証参加で加算) | 受付中 |
| 神奈川県 | 1台あたり15万円 | 第2期 9月7日〜9月30日(500件程度・先着) |
| 埼玉県 | 10万円/件 | 受付中(予算に対する申請額の割合 約54%・9月9日現在) |
同じ機器でも、住んでいる場所で受け取れる額が10倍以上違うことがあります。お住まいの自治体の制度は補助金DBから都道府県ページをご覧ください。市区町村が独自に上乗せしている場合もあります。
国と自治体は、併用できる?
ここが最も誤解の多いところです。公式ページの書き方は、大きく3つに分かれます。
- 差し引いて併用できる(東京都方式)。対象経費から「国および他の地方公共団体からの補助金」を引いた額に対して助成します。両方受け取れますが、単純な足し算にはなりません。
- 併用できる(神奈川県方式)。国・市町村の補助との併用は可能としています。ただし相手の制度が併用を認めていない場合があるため、利用予定の制度を確認するよう求めています。
- 併用できない(埼玉県方式)。補助対象設備を同じにする国の補助事業等との併用を認めていません。
国の側にも制限があります。DR家庭用蓄電池事業は「本補助金と他の国庫補助金の併用はできない。地方自治体が実施する補助金との併用は当該自治体に確認すること」としていました。ZEH補助も、国費を財源とする補助対象が重複する場合は併用不可で、重複受給は交付決定の取消し対象です。
なぜ「2026年はいくら」と言い切れないのか
補助金は予算の枠内で先着順に処理され、枠が埋まった日に終わります。国のDR蓄電池は5月29日、V2Hの補助金(次世代自動車振興センター)は8月27日到着分で受付を終えました。埼玉県の太陽光・太陽熱は8月5日時点で予算額に達して受付終了です。
つまり「今年はいくら」ではなく「今日の時点で、この制度が受け付けているか」を見るしかありません。当サイトが全ての行に最終確認日を付けているのはこのためです。
申請の前に、順番を確認する
多くの制度は交付決定の前に工事を始めると対象外になります。DR家庭用蓄電池事業は「補助事業の開始は交付決定日以降」、V2Hの補助金は「発注・着工は交付決定日以降」と明記していました。契約を急がされている場合ほど、この順番を確認してください。
見積書に書かれた補助金の「制度名」を聞く
「補助金が使えます」とだけ書かれた見積は比較に使えません。制度名・年度・申請者(本人か事業者か)・交付決定の見込み時期を確認し、制度名を当サイトの補助金DBか自治体の公式ページで照合してください。制度名を答えられない場合、その金額は見積の前提として成立していません。
50 件(2026年7月17日〜9月11日)の投稿を集計した結果です。
補助金・申請に触れた投稿は50件で、うち不満が9件・迷いが8件。金額そのものより「締切に間に合うか」「書類が通るか」に不安が集まっていました。
集計の全体と方法論を見る →(原文・ユーザー名・企業名は掲載していません)
よくある質問
国の補助金と自治体の補助金は、同時に申請していいですか?
制度によります。東京都の蓄電池助成は、国や区市町村の補助金額を差し引いた額を助成する方式で併用を認めています。埼玉県は同じ設備について国の補助事業との併用を認めていません。神奈川県は国・市町村との併用は可能としつつ、相手側の制度が併用を認めていない場合があるとしています。申請前に両方の要綱を読み、分からなければ自治体の担当課に確認してください。
太陽光には国の補助金はありますか?
個人の住宅用太陽光を国が直接補助する制度は、環境省の導入支援サイトに掲載されていません。新築ZEHやみらいエコ住宅2026のように、住宅単位の事業の中で支援される形が中心です。一方で自治体は太陽光に独自の補助を出していることが多く、東京都は既存住宅で3.75kW以下なら1kWあたり15万円(上限45万円)としています。
受付期間が残っていれば申請できますか?
できるとは限りません。国のDR家庭用蓄電池事業は公募期間を2026年12月10日までとしながら、5月29日に予算到達で終了しました。V2Hの補助金も申請期間の途中で受付を終えています。受付状況は必ず公式ページで確認してください。
- 01令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業(SII)令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】公式
- 02みらいエコ住宅2026事業 エコ住宅設備の設置(国土交通省)みらいエコ住宅2026事業【公式】公式
- 03戸建ZEH(環境省・SII)ZEH補助金公式
- 04令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(東京都・クール・ネット東京)クール・ネット東京 東京都地球温暖化防止活動推進センター公式
- 05令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金神奈川県公式
- 06令和8年度 家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金(埼玉県)埼玉県公式
- 07太陽光発電の導入支援サイト(環境省)環境省公式
補助金の額・期間・条件は年度や予算状況で変わります。申請前に上記の公式ページで最新の情報を確認してください。
本記事は国・自治体・メーカーの公開情報をもとにした一般的な情報提供です。補助金の額・期間・条件は年度と予算の状況で変わり、お住まいの自治体によっても異なります。 電気代の削減額や回収年数は、設置容量・電気の使い方・契約プラン・電力量料金の単価によって大きく変わるため、当サイトはいずれの機器についても「必ず元が取れる」とは述べません。 申請・契約の前に、必ず各公式窓口で最新の情報をご確認ください。