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メーカー別に見る蓄電池とV2H

蓄電池の容量も保証も、メーカー単位ではなく機種単位で違い、年度で変わります。 当サイトは古くなる数字を転記せず、(1) 公式仕様ページへの最終確認日つきリンク、(2) 国の事業が定めた公的な基準、(3) 国のV2H補助金の対象型式一覧という 出典が1本で特定できるものだけを載せます。

01

まず、何を比べるのか

販売店の説明で数字が違って見えるのは、たいてい次の4つのどれかが揃っていないためです。見積を並べる前にこの4つを固定してください。

① 容量の種類
定格容量か、初期実効容量
② 負荷の範囲
全負荷型(家全体)か、特定負荷型(決めた回路だけ)か
③ 構成
単機能/ハイブリッド/トライブリッド(V2H一体)
④ 保証の中身
機器保証の年数、容量保証の残存率と年数、工事保証の主体
用語 初期実効容量は、カタログの定格容量から実際に使える分を見た値で、国の補助金が金額の計算に使う容量です。 環境省・SIIのZEH補助では蓄電システム加算が「初期実効容量1kWhあたり2万円(上限20万円/戸)」と定められ、選択要件として導入する場合は初期実効容量5kWh以上が条件とされています。 定格容量で話す販売店と、初期実効容量で計算される補助金額を、同じ土俵で比べてください。 出典: 戸建ZEH|ZEH補助金 ↗(最終確認 2026-09-11)
02

1kWhあたりの価格は、公的な目安がある

「この見積は高いのか」を判断する基準として、当サイトが推すのは相場サイトの平均額ではなく、国の事業が補助の条件として定めた目標価格です。 補助金を出す側が「この価格以下でなければ補助しない」と決めた水準なので、出典がはっきりしています。

11.5万円/kWh環境省・SII ZEH補助の目標価格(設備費+工事費・据付費)。これ以下であることが条件
12.5万円/kWh経産省・SII DR家庭用蓄電池事業の2025年度目標価格(蓄電容量・税抜)
2万円/kWhZEH補助の蓄電システム加算額(初期実効容量あたり・上限20万円/戸)

出典: ZEH補助金(環境省・SII)↗(最終確認 2026-09-11)、 DR家庭用蓄電池事業(SII)↗(最終確認 2026-09-11・この事業は2026年5月29日に予算到達で公募終了)。 目標価格は補助の要件であって「適正価格」や「相場」ではありません。工事条件(配線距離・基礎・分電盤の位置)で妥当な金額は変わります。 それでも、総額を容量で割った単価をこの水準と比べると、話の出発点になります。計算手順は見積チェックにあります。

03

蓄電池メーカーの公式仕様ページ

容量ラインナップ・保証年数・全負荷/特定負荷の別は、下の公式ページで機種ごとに確認できます(当サイトのリンクはすべて公式サイト・報酬は発生しません)。 並び順は五十音等の機械的な順で、優劣ではありません。

メーカー公式ページで確認できること国のV2H補助 対象型式出典
ニチコン家庭用蓄電システム・トライブリッド・V2Hのメーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 対象型式あり 公式 ↗
2026-09-12
オムロンマルチ蓄電プラットフォームのメーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 対象型式あり 公式 ↗
2026-09-12
パナソニック創蓄連携システムのメーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 対象型式あり 公式 ↗
2026-09-12
シャープクラウド蓄電池システム(SUNVISTA)のメーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 対象型式あり 公式 ↗
2026-09-12
京セラ太陽光・蓄電池のメーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 一覧に記載なし 公式 ↗
2026-09-12
長州産業国内生産の太陽光・蓄電池メーカー公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 対象型式あり 公式 ↗
2026-09-12
スマートスター全負荷型蓄電システム スマートスターの公式。 容量ラインナップ・単機能/ハイブリッド/トライブリッドの別・全負荷/特定負荷・保証年数・対応パワーコンディショナ 一覧に記載なし 公式 ↗
2026-09-12

なぜ容量や保証の数値を表に書かないのか。 同じメーカーでも機種で容量も保証も違い、年度ごとに改定されます。当サイトが転記した数字が古くなると、読者は古い条件で見積を比べることになります。 機種を絞ったあとに、公式ページとカタログPDFの数値を見積書と突き合わせてください。それが一番確実です。

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V2Hは、国の補助金の対象型式一覧が一番確かな横並び表

V2H(充放電設備)は、国の補助金が型式ごとに交付上限額を公表しているため、どのメーカーがどんな出力の機種を出しているかを公的資料で横並びにできます。 下は一般社団法人次世代自動車振興センター(CEV)/経済産業省が公表した「国のV2H補助金(令和7年度補正)対象型式一覧」(令和8年8月31日更新)に載る97型式を、メーカー別に集計したものです。

メーカー対象型式数充電出力(kW)放電出力(kW)交付上限額(千円)
ニチコン型式記号: BS・ES・ESS・VCD・VCG・VSG3 26 5.9〜9.9 5.9〜6 449〜750
オムロン ソーシアルソリューション型式記号: KP・KPEP・KPTP 21 5.9〜6 5.9〜6 675〜750
長州産業型式記号: CV・VCM6・VCP6 19 5.9〜6 5.9〜6 640〜750
椿本チエイン型式記号: TPS1・TPS2・TPS3 7 5〜11 5〜9.9 750
パナソニック型式記号: LJV1・LJV2・LJVH6 5 6 6 750
GSユアサ型式記号: VOX 4 10 9 750
アイケイエス型式記号: S0・T1 3 6〜9.9 6〜9.9 750
デンソー型式記号: DNEVC 3 6 6 550〜750
エリーパワー型式記号: EPS 2 6 6 750
ダイヤゼブラ電機型式記号: EOJ・EPJ 2 6 5.5〜6 750
シャープエネルギーソリューション型式記号: JH 1 6 5.5 750
ホンダアクセス型式記号: DBH 1 5.9 5.9 500
住友電気工業型式記号: SEV2 1 5.9 5.9 650
新電元工業型式記号: EVS0 1 11 9.9 750
東光高岳型式記号: CFD1 1 3 3 500
この表の読み方の注意 令和7年度補正予算のV2H充放電設備補助金は令和8年8月27日到着分で受付終了。この表はその事業で補助対象として承認された型式の一覧であり、市販されているV2H機器の網羅リストではない。金額は「補助率1/2」の型式ごとの交付上限額(千円)。 交付上限額は設備購入費(税抜)の1/2以内で型式ごとに決まる上限で、実際の交付額ではありません。型式数が多いメーカーが優れているという意味でもありません(1機種のバリエーション展開でも型式数は増えます)。 出典: 別表1 型式ごとの補助金交付上限額(PDF)↗事業ページ ↗(最終確認 2026-09-12)

充電出力が大きいほど、EVへ充電する時間は短くなります。一覧では3kWから11kWまで幅があり、5.9〜6kWの型式が大半です。 自宅の分電盤の容量や契約アンペアで選べる出力が変わるため、出力は施工店に現地を見てもらってから決めてください。

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保証で確認する3点

  1. 機器保証の年数と、無償か有償か。初期年数は無償で、延長は有償というメーカーがあります。延長の申込期限(設置後◯か月以内など)も確認してください。
  2. 容量保証の「残存率」と年数。「◯年後に定格容量の◯%を下回ったら対応」という形で書かれます。年数だけを比べても意味がなく、残存率とセットで見ます。
  3. 工事保証の主体。機器はメーカー、工事は施工店が保証するのが一般的です。施工店が廃業した場合に誰が対応するのか、契約前に書面で確認してください。声の集計でも、不満が最も上回った論点は「故障・不具合・保証」でした(集計を見る)。

次に確認すること